VSアシダカグモ

タイトル見てお分かりのように、蜘蛛大嫌い、虫いや〜ん、な人は読まない方がいいです。ちなみに蜘蛛は虫じゃないですが。

ある日、いつもの様にパソコンにむかっていたら、視界の片隅に何やら動く物を捉えました。首を巡らせてその物体を確認すると、そこにいたのはでっかいアシダカグモ。コイツは徘徊性の蜘蛛では日本最大の大きさで、主にゴキブリなどの害虫を捕食するいい奴なのだが、この大きさには何度見てもビビらされる。とは言え、かれこれ7〜8回目の遭遇(自分ちでは初)なので、「おお!アシダカグモだ、久しぶりだな〜」などと呑気に近寄って観察…(笑)。

…してたら、なんか色が違う。普通は全体的に灰色なはずがやけに茶色っぽい。気になったので原色日本蜘蛛類大図鑑(なぜかこんな本があるのだ)を引っ張り出して調べてみると、どうやらコアシダカグモという種類らしい。「コ」が付いてたって大きさはアシダカグモと大して変わらない。目の前にいるのも足を伸ばせば15センチはある。だいたいCDと同じくらいの大きさになるか。しかし、図鑑の説明には、コアシダカグモは主に屋外を徘徊し洞窟内でも発見される、と書いてあるぞ。なんで私の部屋に現れるんじゃい(^^; (アシダカグモは屋内メインらしい)。

と、正体が判明したところで、記念撮影でもしとくかと、デジカメを手に更に近寄ったら逃げられた(ちぃ。ヤツは開いていた風呂場に逃げ込んでしまい、どこにいるかなんて分からない。写真なんか撮ろうとしないでさっさと外に追っ払えば良かったと思っても後の祭り。まあ、こういう場合は、しばらくするとあっちの方から現れてくれるもんだ。それまでパソコンの作業に戻っていよう。

でも、その前に蜘蛛の糸をなんとかせな。ヤツが逃げる最中出していた糸が、トラップよろしく体や部屋にまとわりついていて、気持ち悪い。しかもこの糸、私の知るクモの糸の中では最高の強度だ。手で払うとかなりの手応えがあって簡単には千切れない。体のデカサは伊達じゃないな、と妙なところで感心(笑)。

そしてパソコンにむかうこと10数分…、ククク、思った通りまた出て来おった(笑)。しかもご丁寧に同じ場所に戻るとは愚か者めが!つうか、TVの上がそんなに気に入ったのか?猫じゃあるまいし

なんか馬鹿にされているみたいで悔しいので、再度撮影にトライ。今度はもっと慎重に、ちょっと遠目からズームで撮影だ。と思ったらまた逃げられた(バカ。う〜む、ヤツも警戒してたか。そりゃそうだ。

今度はTVのすぐ近くの出窓風になった棚の、パソコンのパーツなどの箱が積んである隙間に逃げ込まれた。ヤツはTVからそこまで壁伝いに凄いスピードで逃げた。トタトタトタトタ…と、蜘蛛が足音立てて!しかも、蟹のような横走りで!!その姿はほとんどエイリアン(幼体)。いくら板張りとは言え、蜘蛛が結構大きな足音を立てて壁面を走るとは(^^;

そんなことに感心してても仕方ないので、これからどうしたもんかとちょっと考える。ヤツが出て来そうなところにビニール袋をセロテープで固定して、そこに追い込むってのはどうだ?…よし、準備完了。箱の隙間に定規を突っ込んで、オラオラ〜と脅す。しかし、トラップはまるで役に立たず、今度はすぐ横の出窓部分に逃走。結局、出窓を開けて、そこから表にさようなら〜!ま、結果オーライってやつだね(笑)。

正味15分くらい。発見からだと30分くらいコアシダカグモと戯れました。おかげでヤツの凄さがわかりましたよ。それにしても、デジカメで取れなかったのはやっぱり悔しいぞ(笑)。

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